塩竈発の海産物ブランド「三陸塩竈ひがしもの」をはじめ、塩竈漁港にあがる季節の海産物をご紹介します。
ブランド魚『三陸塩竈ひがしもの』
秋口から冬季に三陸沖で漁獲されためばちまぐろは、食通の間では絶品!と高評価の食材。
上質なものは決して手軽とは言えない価格で流通するケースもあってか、一般消費者にはなじみが薄く、これまで知る人ぞ知る海の恵みとして賞味されてきました。
|塩竈港の目利きが育ててきたブランド|
塩竈港は本まぐろをはじめ、めばち、きはだ、びんちょうなどまぐろ処としては日本トップクラスの水揚げ高です。
当地の仲買人は、黒のダイヤと言われる品種以外にも質が高くておいしい逸品があることを多くの人に知って欲しい!と、旬のめばちを『三陸塩竈ひがしもの』としてブランド化。
この10年余り、一流の目利きたちが認めた品質に裏付けされる味わいと、豊潤なうまみを消費者に届けてきました。
鑑別眼を要する魚種で知られるめばちですが、塩竈のブランド魚として世に送り出されるのは、期間限定で延縄船によって三陸東沖で漁獲されたうちの数割。
鮮度・色つや・脂のり・うまみなどに優れた天然の生めばちであることに加え、総量など諸条件をパスした極上品だけに、三陸塩竈ひがしものの称号が与えられます。
取引を許可された認定業者が、規定条件をクリアしたと認めたものに限定されるため。
目星をつけて一旦は競り落としためばちでも、ガイドラインから外れた場合はノンブランド品として、流通させる仲買人も珍しくありません。
100本に1本の割合でしか水揚げされない日もあるほどの希少性も、日本一と称される塩竈港の目利きの誠実さとこだわりの産物でしょう。
秋口から冬季に限定販売されるプレミアムな味覚に、舌鼓を打ってみませんか。
===三陸塩竈ひがしもの問合せ先===
<<塩釜市魚市場買受人協同組合<<
℡022(362)2284
<<塩釜市水産振興協議会<<
℡022(781)7706
◆三陸塩竈ひがしものとして認定される条件◆
漁 法:延縄船
漁 場:太平洋三陸東沖
水 揚 場:塩竈市魚市場
期 間:秋口から冬季に限定
繁 殖:天然モノ
鮮度管理:あくまで生(冷凍保存などの処理をしていない状態)
取 扱 者:塩釜市魚市場買受人協同組合から許可された取扱認定業者の仲買人
質 量:1本あたり40kg以上の総量
状 態:
鮮度・色つや・脂のり・うまみなど上質なめばちの要件が揃っている状態が大前提。供給元として、塩竈港の仲買人としての目利きに誇りと確かな自信を持って、消費者に送り出すことができるかどうかも判断基準に。
☞上記の条件をひとつとして欠けていないめばちまぐろだけが、「三陸塩竈ひがしもの」の称号を得ることができる!!
◎ブランド魚「三陸塩竈ひがしもの」の管理体制
ブランド化を決議しガイドラインを作成、2006年に『三陸塩竈ひがしもの』として商標登録を行ったのは塩釜市水産振興協議会。
実売にあたり、同団体と契約を交わした塩釜市魚市場買受人協同組合が商標の独占使用権をもって、ブランドの管理一切を担っている。
その内部審議機関が、取り扱いを希望する仲買人を審査。競りに参加していた年数や実績、誠実な取引を重ねてきたかなど精査され、諸条件をクリアした買受人だけが、三陸塩竈ひがしものの取扱認定業者となる。
◎三陸東沖を塩竈三陸ひがしものの漁場に指定する理由
千島海流と日本海流の交差水域にとなる三陸沖は、プランクトンからサンマまで魚類の餌に事欠かない潮目で、世界的にも豊かな漁場。めばちも十分に栄養補給可能で、身に脂がのりやすい環境にある。
低い海水温の親潮と黒潮がぶつかり合う中で魚体がもまれ、身がしまって脂が蓄えられた良質なめばちが、三陸沖で漁獲されてきた。
三陸塩竈ひがしものに関しては、三陸沖の恵まれた潮目でもより上質な獲物を求めて、海水温が低い東沖を漁場に限定。脂のりや肉感など、ベストコンディションのめぼちが漁獲されている。
出荷まで鮮度の落ちを最小限におさえるため、操業船が漁獲後いちはやく塩竈港に入港できる利点も加味された。
◎なぜ、三陸塩竈ひがしものを期間限定で販売される?
秋口から冬季にかけては暖流と寒流の交差する潮目の海水温が下がり、魚も生体反応で身が締まり脂のりも充実する。そのため、ブランド魚としてふさわしいめばちが水揚げされるので、販売時期を限定。